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2017.03.23

邦銀の運用難は新局面に、米国の金利上昇で外国債券の含み損が拡大している模様です

個人投資家と違って、事業会社や機関投資家・ファンドは決算があります。個人投資家もおもに納税に関連して年間の損益を計算する期間はありますが、損失との相殺のために益出しを迫られる度合いは、かなり小さいといえるでしょう。

2016年の日本銀行(日銀)のマイナス金利導入によって、短期〜中期の国債利回りはマイナス圏になっています。そうしたなかで、国内の銀行は日本国債から外国債券(おもに米国債など)やJ-REITなどにシフトしたといわれています。なお、米国債への投資の場合、為替ヘッジ取引を組み合わせているとのことが多いようですので、米金利上昇は債券価格や為替ヘッジコストなどの面からみてネガティブな要素です。もっとも、最近はドル建ての債券投資も増えているようですが。

ブルームバーグでは、以下の報道がなされています。

・「黒田緩和の副作用だ」、トランプ政策との狭間で右往左往する邦銀
“メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは「銀行勢は巨額の国債購入が必要な異次元緩和に約4年前の導入当初からオペでの売却という形で協力し、外債にシフトしてきた」と指摘。海外金利の急上昇に見舞われて売り越しを余儀なくされているのは「まさに黒田緩和の副作用だ。ポートフォリオ・リバランス効果と言うが、マイナス金利という過度の金融緩和が安全資産をなくし、むしろ金融システムリスクを高めてしまった」とみる。”
“銀行勢が米債保有の調整を続けた場合、日本株にも影響が及ぶ恐れがある。東京証券取引所の統計によれば、都銀や地銀が米大統領選後の17週間で国内株を買い越したのは1週間だけ。JPモルガン証券の西原里江シニアアナリストは、国内銀は17年度は米債保有の縮小で減益が見込まれるため、それを補う意味でも政策保有株の売却を加速させるとみている。”
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金融庁の検査や姿勢によっては、銀行の国内債券への回帰が鮮明になるかもしれません

・金融庁:地銀の外債運用を検査へ、リスク管理体制検証−米金利上昇(ブルームバーグ)
“これまでは運用体制やポートフォリオ(資産配分)の状況などをヒアリング(聞き取り調査)の形で監督していた。しかし、特定の金融機関についてリスク管理態勢の実態が分からないことから立ち入りで検査することを決めた”

3月の日本株式の市場でも、例年のことではありますが、決算前の益出しが話題になっていたようです。さすがにもう一巡したものと思われますが、4月にむけて日本株式が上昇基調に戻るかどうか、注目です。

・3月下旬相場は「上げの特異日」に注目 株高アノマリーに期待(ZUU online)
“3月中旬以降、決算対策の売りが一巡し、需給が改善し株価が期末に掛けて上昇することも多く「3月期末の株高」などと言われアノマリーとされている。”

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地銀のさらなる統合・合併はすすむでしょうか?

数々の地方銀行が統合や合併に突き進んでいます。こうした流れが今後も続くとなれば、そこにはどのようなチャンスがあるのか、国内金融情勢のテーマということで意識しておきたいですね。

こちらの情報をみて、銀行ってこんなたくさんあったのかという気持ちに私はなりました。

・平成元年以降の提携・合併リスト(一般社団法人 全国銀行協会)

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日経平均株価
19,085.31(+43.93/+0.23%)

TOPIX
1,530.41(+0.21/+0.01%)

東証REIT指数
1,785.61(-5.03/-0.28%)

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!)ニュースなどを参考にしながら、中長期の国際分散投資に取組む筆者の主観に基いて編集しています。詳しくは「当ブログで取り扱う情報について(ご注意)」をご確認ください。
posted by みらい at 23:53 | Comment(0) | 投資の視点/ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする