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2017.03.17

大幅に調整しているトルコリラ/円、前向きなコメントも聞かれるようになりつつありますが留意すべきことも多いです

新興国のなかではインドなどとならび非資源国であるトルコ。トルコリラは高金利通貨として人気をあつめる時期もありましたが、シリアやイラクなどの近隣情勢の悪化、2016年7月のクーデタ未遂事件以降に高まった国内政治の不透明感などから敬遠されるようになってきたとの印象を私はもっています。

トルコリラ/円の相場も、下落基調を強め、大幅な調整を強いられているのが現状です。2013年5月には1トルコリラ=56円台でしたが、2017年1月には29円台と30円割れに。直近では1トルコリラ=31円台で推移しています。

・トルコ中銀、後期流動性貸出金利を引き上げ 主要政策金利は維持(ロイター)
“トルコ中央銀行は16日、後期流動性貸出金利を75ベーシスポイント(bp)引き上げ、11.75%とした。非伝統的な手段を活用しての引き締めを継続したが、主要政策金利に関しては据え置きを決定した。

主要政策金利である翌日物貸出金利は9.25%、1週間物のレポ金利は8%、翌日物借入金利は7.25%で、それぞれ据え置かれた。”
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トルコリラ安を通じたインフレ、債務問題の浮上などには引き続き留意すべきでしょう

・トルコなど債務問題懸念 米利上げ 通貨安の影 新興国、成長見通し揺らぐ(日本経済新聞)
“世界銀行の統計によると、国民総所得(GNI)に対する対外債務の大きさでは、マレーシアが7割弱、トルコが5割強と高水準にある。特に、金融市場で懸念されているのがトルコだ。対外債務に加えて、経常赤字の規模も大きいためだ。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは「投資適格級のなかで、対外要因に最も脆弱性が高い」と、懸念を示している。”

トルコ経済が持続的なマイナス成長に陥る場合は、数年前のブラジルのようにインフレ抑制や通貨防衛のための利上げが加速し、さらなる通貨安に見舞われる可能性もあるかもしれません。
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トルコリラの割安感は強いとの指摘も聞こえはじめています

・トルコ中銀、市場金利高め誘導続く(アムンディ・ジャパン)
“景気は減速一辺倒ではありません。企業の景況感は下げ止まってきており、一時、前年比で40%近く減少していた外国人観光客も現在では 10%減少程度に戻してきています。したがって、政治的不安を要因にして売り込まれてきたリラは、割安感が強まっていると思われます。たとえ強権であっても、政治が安定し、社会的混乱が収束すれば、市場金利の高さなど、改めてリラの投資妙味が見直される局面も考えられます。当面は、神経質な動きを余儀なくされる場面もあるものの、戻り余地もその分大きくなってきていると思われます。”

中長期のスタンスであれば、高い金利収入のクッション効果もあり、現在のトルコリラの水準に魅力を見出すこともできそうです。米国の利上げなど、国際的な金融情勢との兼ね合いをチェックしつつ、一部の保有(現地通貨建て新興国債券の指数に8%程度は含まれるはずです)としてみていくことがよいでしょう。トルコリラへの集中投資は、まだリスク要因が多く、前向きにはなれない気がします。


こちらの記事もどうぞ:
「ドル高の一服で、現地通貨建て新興国債券の魅力が高まっています」(2017.2.1)

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日経平均株価
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TOPIX
1,565.85(-6.84/-0.43%)

東証REIT指数
1,800.87(+3.39/+0.19%)

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!)ニュースなどを参考にしながら、中長期の国際分散投資に取組む筆者の主観に基いて編集しています。詳しくは「当ブログで取り扱う情報について(ご注意)」をご確認ください。
posted by みらい at 23:38 | Comment(0) | 投資の視点/ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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